中学入試と倍率速報の活用法

中学入試では、特に偏差値が同程度の学校が多いケースで毎年競争倍率が大きく異なります。そのため、受験する学校の選択の仕方によって明暗が分かれます。「絶対に1校しか行かない」というのでなければ、出願期間中に発表される倍率速報を参考にして出願校を決めると良いです。ただし、中間発表時の倍率が低い学校には出願期間終了間際になって多数の出願がされる傾向があります。そのため、中間倍率が低い学校にやみくもに出願するのは戦略上望ましくありません。新設校であれば仕方ないのですが、過去の入試実績がある学校への出願を検討しているなら、直近3年程度の倍率速報と、最終確定時の倍率を比較して傾向分析をしてみましょう。この際に注意すべきなのは、最終確定時の倍率には見かけ倍率と実質倍率があることです。中学入試では複数の学校に合格し、一部の学校への入学を辞退するケースがあります。そのため、定員以上の人数が合格することになり、見かけ倍率に比べて実質倍率は低くなります。実際の合否を決定する実質倍率に注目する方が理に適っています。また、倍率速報を活用する際は、学習塾やインターネットからの情報を加味しましょう。具体的には、新たな入試日程を導入する学校が同レベル帯に出現した際の倍率変動などの外的要因を割り引いて考えられるよう、過去3年程度の入試変更情報を入手します。変動要因を割り引いて倍率速報を活用すれば、より合格可能性の高い学校に出願しやすくなります。